病院薬剤師さささっぽのブログ

3年目の病院薬剤師! 薬剤師として未熟者です。わかりやすくをモットーに薬や医療の話をする他、風景、夜景、星空など写真を撮ったものの紹介、雑談もします。

病院薬剤師って何してるの?

ということで、私が普段働いている事について紹介したいと思います。

「薬剤師やってます」というと薬局にいる薬剤師を想像する方が多いと思いますが、病院にいる薬剤師では少しやっている事が違ったりします。

今回は、そんな病院薬剤師の事についてまとめます。

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病院勤務の薬剤師の仕事

病院薬剤師の業務がこちらです。

  • 処方箋監査(処方箋の不備や内容を確認)
  • 疑義照会(処方箋に不明点がある場合に医師に確認する)
  • 調剤(錠剤、粉薬、水薬、外用薬、注射薬などの取り揃え)
  • 監査(調剤を行った人と別の人が間違っていないかを確認する)
  • 投薬(薬の効果、副作用、服用する際の注意点などの情報提供を行い、薬を渡す)
  • 院内製剤の調製(市販医薬品で対応できない場合に薬剤師が調製する)
  • 注射薬の混合(混ぜる際に菌が入らないように注意しなければならないもの、抗がん剤の調製)
  • 医薬品管理(医薬品の発注や在庫管理、医療用麻薬・覚せい剤原料・向精神薬の管理、血液製剤の使用記録の保管)
  • 医薬品情報(厚生労働省や製薬会社から出される各種情報管理、医療従事者や患者からの医薬品の質問対応、院内採用医薬品の検討)
  • 薬剤管理指導業務(一緒に使っている薬の把握、患者への薬の説明、効果や副作用のモニタリング、退院前の服薬指導、記録や医師への情報提供)
  • 他職種合同の院内チームへの参加(院内感染症対策・治療、栄養サポート、褥瘡予防・治療、がん化学療法、緩和医療など)
  • 治験業務(薬の有効性や安全性等を確かめる試験の管理)
  • 大規模災害での支援(薬の管理等)
  • 薬剤師外来(入院患者だけでなく通院患者への介入)

などまだまだありますが、この様な仕事があります。

これ以外にも、空き時間に勉強したり、研究活動を行っている人もいます。

どの職種でもそうだとは思いますが、第三者から見るよりも仕事量が多く見えますね(@_@;)

病院の規模や種類によってはやっていない仕事もありますし、これ以上のことをやっている所もあります。

私の病院では、併設の看護専門学校の薬理学の講義なども行っております。

 

勤務時間

これは病院によりますが、私の病院では8時30分〜17時15分までとなっています。

仕事量によって残業する時もありますが、私は遅くとも20時30分までには病院を出ています。

ほとんど18時くらいには病院を出れているので、20時30分なんかはまれです。

また、病院の種類によっては薬剤師が病院内にいない時間がない様に夜勤・土日勤務があります。

 

給料

細かくは晒せないですが、一般的な病院勤務の薬剤師よりはもらえているのではないかと思います。

大学時代の友人と集まった時に話題にはなるのですが、企業には負けますが薬局とは普通くらいの薬局ですと大差がないかもしれません。

ただ、病院によってはやはりもらえないというところも聞きますし、昇給が全然ないというところも聞きます。

就職するのであれば、そこで実際に働いている人にそこらへんの事情まで聞くのがベストですね。

 

やりがい

病院勤務の薬剤師では、様々な医療従事者と話し合う機会が多いです。

そのため、勉強せずに仕事に望んでいると1つ1つ調べながらやらなければならなくなるため大変ですが、しっかりと勉強していると頼られるようになりますし、自分が勉強したことがしっかり生き、それが患者さん自身のためになり、その変化を身近にかつ継時的に見ることができます。

その結果、感謝された時には1週間どれだけ辛くてもやっていけますね!

 

 

という事で、病院薬剤師についてまとめてみました。

病院薬剤師は給料が少ないけどやりがいはあるという話でしたが、病院を選べばそれなりかと思います。

あとは基本1日があっという間に終わります。

病院に入院したり救急外来などにかからない限り関わることはないかもしれませんが、そのような仕事もあるのだなぁ程度に考えていただければと思います。