【薬学部新6年生必見!】薬剤師国家試験に合格するには? 現役病院薬剤師の6年次の1年間 やって良かった事いけない事
これから薬剤師国家試験を控えている薬学部新6年生のみなさん!
就職活動に国家試験や卒業試験の勉強、どのように進めていけば良いかわからないですよね(>_<)
あくまでも一例程度の紹介ではありますが、私の6年生の時のスケジュールと勉強の進め方を簡単に紹介します!
ちなみに、第102回薬剤師国家試験合格者です。
私の1年間の簡単なスケジュール
私が6年生の時のスケジュールはこんな感じでした!
かなりやらかしているので、真似はオススメしませんがご紹介!
4〜7月:授業・研究・就職活動がメイン。有名な国家試験対策本の物理・化学・生物辺りを1周、残りは手付かず。バイトは普通にしていました。
8月:前半に就職活動と研究が終わり夏休みに突入。旅行は2回程行き、バイトもしている。物理・化学・生物2周目、薬理・衛生1周目。残りは手付かず。
9月:学校のテストの一環で6年分の国家試験の過去問を解く(1日1年分)。年末忙しいバイトで、忙しい時期と卒業試験がモロ被りのためバイトをやめる。末にゲームを1本買い40時間ほど使いクリア。物理・化学・生物3周目、薬理・衛生2周目。残り手付かず。
10月:物理・化学・生物4周目、薬理・衛生3周目。残り手付かず。末にあった模試はやった教科はそれなりの点数だったが、やってない教科のせいで5割程度でした。
11月:薬理4周目、薬物治療・薬剤・法規・実務1〜2周目。基礎科目を中心にやってきた事で、応用についてはペースアップして行えました。末の模試で6割程度。
12月:薬理5周目、薬物治療・薬剤・法規・実務2〜3周目。末の卒業試験で7割5部程度とり、卒業が決まる。年末は勉強せず、クリスマスも大晦日も満喫しました。
1月:お正月はしっかり休み、10日くらいから勉強する習慣を無くさない程度にしか勉強はせず。末の模試で合格点は超えていたが、足切りに引っかかる。
2月:模試でも合格点は出し、しっかりと勉強して国家試験に合格する。点数は7割5部程度。
3月:ただひたすらに遊ぶ。
といった感じです。
8月に頭に就職活動を終わらせて、就職活動しつつも勉強する習慣を作って、9月以降勉強に専念するといった流れでした!
この間ですが、誘われた飲み会は全て行ってますし、自分からも何度か友人を誘ったこともあります。
途中ゲームを買ったり、勉強しない時期もあってかなりやらかしてますが、受かっちゃえば勝ちなんです!
こんなスケジュールの中で唯一誇れることとしたら、4〜8月で遊びながらも勉強する習慣をつけていたということでしょうか。
それなので、9月以降遊びの割合を少しずつ減らしていき、勉強する時間が長くなり、結果的に点数も伸びてきたと感じております。
9〜10月くらいになると、周りも勉強し始めるのですが、勉強する習慣がついていない人は、苦戦していて点数が伸びてくるのが新年明けてからというイメージでした。
オススメスケジュール
勉強スケジュール
- 勉強する習慣をつける(9月始まるまでにはつけておきたい)
- 勉強に時間がかかるくせに点数配分が少ない教科、他の教科と繋がりにくい教科
(物理・化学・生物、衛生・法規) - 残りの教科
(薬理・薬剤・病態薬物治療・実務)
が個人的なオススメでしょうか?
早ければ早いだけ良いですし、元から勉強する習慣が付いている人はすぐに2番目に進んで大丈夫です(^^)
すぐに点数あげたい方は薬理・薬剤・実務あたりがオススメですが、ここを先にやってしますと、他の点数の上がりづらい教科を勉強するのがアホらしくなってきます!
物理なんか本当にやってるのがアホらしくなってきます。
そのため、まずは点数の上がりづらい教科から勉強することをオススメします(^^)
就活?勉強?どっちが大事?
これは難しい話ですよね!
正直、今後の長い人生のことを考えるのであれば就職先の熟考を優先するべきですし、かといってスタートラインに立つためには卒業試験、国家試験を突破しなければなりません。
希望する就職先にいけない可能性もありますし、希望する就職先から内定をもらえていても卒業できなければ意味はありません(>_<)
ではどっちを優先しましょう?
6年生の早いうちに希望の就職先への内定を決めて、勉強に移行するというのが一番の理想ですが、この通りに行く人は薬局希望の人と企業希望の一部、グループ病院希望の人あたりでしょうか?
この辺りは求人の募集が早く出るうえ、結果が出るのも早いのでうまく就職活動を終わらせてから勉強に移行できます。
薬局や企業志望の人はほとんどの人が6月くらいまでに、遅くても8月までには決まっているでしょう。
グループ病院でも大差なく終わらせることができるはずです。
問題は市中病院と大学病院あたりでしょうか?
遅いところですと11月になることもあり、卒業試験なんかも被ってくることがあるのでやることが多くなります。
希望するところであれば合格を追い求め続けるべきですが、もしもいつまでも就職先が決まらないということがあれば、ある程度の期間まで就職活動に専念するかを考えておきましょう!
本当に最悪の場合だとしても、薬剤師国家試験に通ってしまえば薬剤師としての仕事はいっぱいあります。
最初の就職先が希望に沿わなくても、転職すればいいですし、国家試験終了後に募集はいくらか出ます。
希望する就職先に募集が出るかはわかりませんが、そちらに期待することも考慮に入れましょう。
勉強方法
勉強方法は薬学部6年生まで行けた人なら自分なりのやり方があると思うので、その方法を貫くことをオススメします!
今更新しい勉強方法に飛びつく方がリスクですので、今までのやり方を貫いてください。
1つだけアドバイスをするとしたら、1日10分程度で良いので、前日勉強した内容を思い出す時間を作りましょう!
薬剤師国家試験の勉強は今までの大学内でのテストやCBTと違って膨大な量を覚えなければいけないので、何度も復習することが必須です!
また、その時間で覚えていないことがあっても、焦らずに今日の勉強にうつりましょう。
最終的に卒業試験や国家試験の日に覚えていれば良いので、焦らないことが重要となります。
一度思い出すという行為がまた明日以降の知識につながって行きますので、毎日の積み重ねで覚えていきましょう。
やってよかった事
Excel表の作成
点数計算のできるExcel表を作っておくことをオススメします。
模試や過去問などの点数計算、どれくらいの割合の点数が取れているかなどを簡単に入植するだけで出せるようにしておきましょう!
点数の評価と自己分析、目標点の調整が簡単に行えるようになります!
特に新年に入ってからは、国家試験の目標点数を明確にするのが良いと思います!
私は新年に入ってからの2ヶ月間は月に2〜3回目標点数の調整を行っておりました。
例えば、必須では9割取りたいと目標を立てます!
では、どのように点数を取れば必須合計で9割の点数を取れるでしょうか?
この時に、今までの模試の結果と自己評価から、絶対に取れるであろう点数を思い浮かべ入力していきます。
物理化学生物は最悪でも4点ずつ、衛生は9点取れるかな、薬理・薬剤は得意教科だけどケアレスミスするかもだから14点、病態は統計捨ててるし少し苦手だから12点、法規は6点かな、実務は9点取れるだろう!
今の数値を入れるとこうなりますね。
9割には届いていません。
どこの点数を伸ばしましょうか、と考えたときに明らかに伸ばすべきは法規・制度・倫理だと一目瞭然になります。
このように、目標とする点数はどれくらいかを漠然と考え、それにたどり着くための点数と伸ばすべきところを明確にしていきます!
今の必須の点数に加えて、一般・実践でも数値を入れてみましょう!
大雑把に入れてみましたが、255点の74%、合格しそうですね!
このように、目標点数を決めた上で、実際にどれくらいの点数が取れそうか入力し、自己分析を行いましょう!
注意点としては、点数入力を理想とする点数でやってしまうと自己分析を行えない上、過大評価に繋がってしまう恐れがある他、それを目指すだけになってしまい自分の伸び代を縮めてしまうことになります!
そのため、実際に取れる自信のある点数を入力しましょう!
その上で、どこを伸ばすべきかを判断し、勉強に活かしましょう!
現時点での自分の実力を5〜10分で判断できますし、自分を見つめ直す時、何を勉強したら良いかわからなくなった時に使うのがオススメです(´▽`)
Excelさえあれば出来ますし、一度作ってしまえば1年間使用できますので。
さらに、この自己評価をやっておいて良いことはさらにあって、どれくらい取れるかシミュレーションを重ねておく事で、当日の余裕につながります!
”ここで点数取れたから他が難しくなっても大丈夫”や”ここ難しくなったから他であと少し点取っておいたほうが安心するなぁ”など当日の出来具合を分析することもできます。
逆に、”ここで点数取れなかったどうしよう…”と思ってしまうとドツボにはまってしまうので、当日はあくまでも目安程度に使っていただければと思います!
模試の復習
模試の復習は絶対に行っておきましょう!
模試は出来なかったところが浮き彫りになるチャンスです。
国家試験は弱点を作ってしまうとそれだけで不合格のリスクが上がってしまうので、弱点は克服しておきましょう。
自分の勉強の出来を見直す機会にもなりますので、模試を受けた上で自己分析をしておきましょう。
やってはいけない事!
最初から捨てる教科を作る!
これは絶対にやってはいけません!
薬剤師国家試験は足切りがある以上最初から弱い教科を作ってしまうとそれだけで落ちる可能性が上がってしまいます!
捨てる場合はある程度勉強した上で、どうしても点数が取れない、他で絶対的に点数が取れる自信があるといった場合には捨てても良いです!
そんな場合でも、1月くらいまでは勉強しておきましょう。
念には念を入れてですね!
1%でも落ちる可能性は減らしておきましょう。
私はちなみに、漢方・統計はどうしても点数が取れないので捨てて、法規は必須6〜7割取れる程度で勉強をやめました。
最初からゴロで覚える!
これは人によると思いますが、私はギリギリまでゴロは使いませんでした。
まぁ内容にもよるので、薬理など丸暗記だけていけるものはゴロを使ってましたが、それ以外でゴロはほぼ使いませんでした。
というのも、国家試験では応用で問題が出る事もあります。
ゴロだけで覚えてしまっていると応用問題に弱かったり、教科ごとの繋がりが見えづらくなります。
さらに、勉強した内容は薬剤師として仕事をしていくのであれば、国家試験終了後も必要な知識となってきますので、本質も覚えておくと卒業後も役に立つ知識になります!
長い期間をかけて勉強できるので、しっかりと理解しながら覚えていきましょう!
どうしても覚えられないもの、知識の繋がりがないような丸暗記だけでいけるもの、卒業試験国家試験直前なんかはゴロを使ってでも覚えましょう!
要は、初っ端から全部ゴロで覚えようとしないことというわけですね!
まとめ
薬剤師国家試験で私がやってきたことについてまとめてきました。
最終的に卒業試験だろうが国家試験だろうが、本番の日に覚えておけるかどうかが肝心になりますので、当日までに一番覚えておける方法を研究しましょう!
Excelの表は自己分析が上手くなるので、本当にオススメです(^^)
今までの自分の勉強方法を信じつつ、私が行っていたツールや良かったこと悪かったことなんかを活用してもらえればと思います!
最後まで諦める事なく、頑張って下さい(^^)