講演会の復習! ヒドロモルフォンとは?
11月26日に緩和医療の講演会に行ってきました!
埼玉県立がんセンター病院の緩和ケア科の”余宮 きのみ”先生の講演会となりまして、メーカー主催であった為、ヒドロモルフォン(ナルサス®︎錠、ナルラピド®︎錠、ナルベイン®︎注)のことがメインのお話でした。
余宮先生の講演会を聞くのは初めてでしたが、出された本は全て買っており、わかりやすくまとめられている為、だいぶ期待しながら参加させてもらいました!
ちなみに余宮先生の本はこちら↓↓
講演会に参加させてもらいましたが、話うまいしわかりやすいし面白いしで、45分あっという間でした!
「え?もう45分?終わるの?」と思うくらいでした。
やはり話上手い人はすごいですね!
私も発表する機会はそこそこあるのですが、聞いている人を感動させるほどの発表はしたことがありません。
”余宮ワールド”もしくは”余宮マジック”とでも表現すれば良いのでしょうか?
本当に引き込まれてしまいました(^^)
私もやってみたいものです!
今後、発表する機会では目指してみたいと思います。
内容について触れることなくここまできてしまいましたが、ここからは内容について。
しっかりと復習して、今後に活かしていきたいと思います!
ヒドロモルフォンという成分の薬は、モルヒネから作られた薬になります。
痛み止めや副作用に関してはモルヒネと大差はないとされています。
ですが、四宮先生は現在モルヒネは処方することがなく、ヒドロモルフォンをほとんど使っているということでした。
それでは、何が違うのでしょうか?
ヒドロモルフォンのメリット!(モルヒネと比較して)
- 他の薬との相互作用を生じにくい
- 現在ある医療用麻薬の中でもっとも低い量から始められる
- 高用量になっても対応ができる
- 1日1回飲めばOK
- 突発的な痛みが出た時に使える薬が錠剤
などなど、メリットはたくさん!
デメリットは特になく、むしろモルヒネの悪いところをほとんど無くしたような薬です!
ヒドロモルフォンを使う人はほとんどががん患者ですが、他の薬もいっぱい飲んでいることがほとんどです。
他の薬によってヒドロモルフォンの効果がなくなって痛むようになるのも患者にとっては苦痛ですし、逆に効果が上がってしまうと呼吸が弱くなってしまったり突然暴れたり妄想や幻覚が出ることがあります。
他の薬もずっと飲み続けているのであればそれで効果は安定しますが、危ないですよね。
量については割愛!
飲む回数が1日1回になれば、患者さんにとっても良し、家族が薬を管理しているときは家族も良し、入院しても看護師の負担が減るので良しと誰にとっても良いわけです。
また、突発的な痛みの時に使われる薬ですが、今までは座薬・粉薬・水薬の選択肢でした。
そこに錠剤が加わったわけです!
では、今あなたが薬をもらうとして、錠剤・座薬・粉薬・水薬どれが良いですか?
おそらくほとんどの人が錠剤と答えますよね?
選択肢が増えるだけでも患者さんにとっては嬉しい事なわけです!
という事で、復習しました。
現在所属している病院では、痛みのコントロールが全然うまくいかないという人が少ないので、今まで使っていたモルヒネなどだけで大丈夫かと思っていましたが、薬を採用して欲しくなりました。
余宮ワールドおそるべしです。