抗がん剤の副作用! 脱毛について
抗がん剤の副作用シリーズ第2弾!
他の記事を書いているうちにこのシリーズのこと忘れていたなんてことはないですよ((((;゚Д゚)))))))
しばらく期間が空きましたがやっていきます!
今回は脱毛についてまとめていきます。
なんで抗がん剤で脱毛が起こるの?
まずは原因から!
がん細胞は細胞分裂が異常に速く、抗がん剤は細胞分裂の速い細胞を攻撃するような薬となります。
一方で、正常な細胞の中で分裂の速い細胞も攻撃を受けてしまい、正常細胞の中で分裂の速い髪の毛のもとになる細胞も攻撃を受けてしまうわけです!
そのため、髪の毛のもとが作られなくなり髪の毛が抜けていってしまいます。
抗がん剤の種類によって髪の毛の抜けやすさは差があったり、抜け方や抜け具合は人それぞれですが、抜けやすい抗がん剤を使用している方はほとんどの方で脱毛が起こっている印象です。
脱毛は軽視される?
実はこの脱毛ですが、他の副作用などと比べると軽視される印象です。
脱毛は見た目的な問題が出ますが、命に関わるような副作用ではないため、軽視されてしまいます(>_<)
医療者からだと、やはり命 > 髪となってしまいますが、髪がなくなるくらいならっていう人も多いですよね…
生えてくることはあるの?
抗がん剤投与が終わってしまえば基本的には髪の毛はまた生えてきます!
しかし、髪の毛の質が変わってしまい、ストレートだった方が天然パーマになってしまうこともあります。
髪も細くなると言う方が多い印象です。
また、一部の方で不可逆的になってしまい、髪の毛が生えてこなくなってしまう方もいます(>_<)
見た目以外に問題はないの?
見た目以外の問題として、頭皮がヒリヒリしたり痒みが出ることがあります。
吹き出物やかぶれ、湿疹など原因は色々とあります。
原因ごとに治療方法が変わってきますが、痒み止めの塗り薬や保湿剤などで対応を行います。
脱毛の対策
正直、脱毛の対策はほとんどないので、薬を続けている間は、
- 諦める
- ウィッグを使う
- 帽子を使う
などとなります。
脱毛の予防!?
実は今、一部の人で脱毛が予防できると言われております。
その方法が頭皮を冷やすという方法になります。
頭皮を冷やして血流を悪くし、抗がん剤が頭皮に回るのを少なくしてダメージを減らすといったわけですね!
それでも抜ける方は抜けるみたいですが…
頭皮を冷やすための医療機器も開発されているので、将来的にいろんな施設で、頭皮を冷やしながら抗がん剤を投与する日が来るかもしれません。
しかし、高価なものになりますので、導入できていない施設が多いのが現状です(>_<)
私が所属している病院でも導入は出来ておりません…
抗がん剤を扱う施設全てで導入される日を待つばかりですね!
ということで、脱毛についてまとめてきました。
私が所属している病院ではまだ頭を冷やす機械が導入されていないので、脱毛の対策はできていません…
なるべく患者さんの精神面のフォローですとか、頭皮が痒い時の薬の使い方を教えたりはしておりますが、根本的な解決にはなってません…
髪が抜けずに治療が行えれば良いのですが(>_<)
今後、髪の毛が抜けないで治療が行える抗がん剤や、抜けない方法が発見されると良いのですが…
医療の進歩が望まれる範囲ですね!