貼り薬と体毛の話
貼り薬というと、湿布を想像される方が多いと思いますが、実は湿布以外にも
- 血管を広げる薬
- ホルモン投与
- 呼吸を楽にする薬
- 禁煙補助の薬
- 局所麻酔の薬
- 皮膚の炎症を抑える薬
- 皮膚を柔らかくする薬
など、色々な貼り薬があります。
これらの貼り薬は皮膚から吸収されなければなりませんので、”皮膚に貼られる”必要があります!
そのため、”体毛が濃い人”は体毛のない部分を選んで貼る必要があります。
とまぁここまでは薬剤師では知っておかなければならない内容なのですが、本日驚いたのはまた似た別の話!
貼り薬を貼る場所ですが、
- 胸部
- 両肩
- 両上腕
- 腹部
- 太もも
- お尻
あたりがよく使われる場所となります!
中でも、胸部に貼られることは多かったりします。
ですが、今回とある会社の貼り薬の推奨される貼る場所について調べてみると、
- 両肩
- 両上腕
- 腹部
- 太もも
- お尻
だけで、胸部の記載がないものがありました!
胸部に貼ることが推奨されない貼り薬って珍しいなぁと思い、薬を販売している会社に聞いてみることにしました!
この時浮かんでいた理由候補ですが、
- 胸部に貼ることでの副作用
- 胸部では薬が体内に入る濃度が悪いor安定しない
- 薬を販売する前の試験段階で胸部に貼る試験を行わなかった
あたりを思い浮かべておりましたが、正直1,2はともにパッとしないですし、3はやらない意味がないなぁと思っておりました。
会社からの回答が、
「試験が海外で行われまして、外人は胸部の体毛が濃いことから、試験内容を考える時に胸部に貼るという候補がなかったみたいです。そのため、試験が行われていないので、会社からは推奨することができません」
まさかの3(@_@;)!
海外の試験だった上、最初っから候補になし(@_@;)!
外人だとすでに胸部に張るという事自体考えない事だったのは盲点だったなぁと(>_<)
もっと想像力豊かに色々考えなければいけませんね!
今回の薬、実は所属している病院で採用している薬ではないのですが、患者さんが入院する際に持ってくるかもしれないので、覚えておかなければなりません!
ということで、今日あった少し驚きの理由での貼り薬の推奨される貼る場所の理由でした。
(多分胸部でも効果でるだろうなぁ)