ペストとは!? 中国で出たけれど大丈夫?
つい先日、中国北京において肺ペストの患者が2人出たと報道がありました!
あまり聞くことの少ない病気だと思います。
ただ、"2人出るだけでも報道されるってことは大変な病気なんじゃないかな?"って思いますよね。
実はヒトからヒトへうつりますし、かかった状態で放置すればほぼ死ぬという風に言われております!
「そんな感染症が北京で出たのか!?治療法はないのか!?ワクチンは!?」など、色々とあると思いますので、今回はペストについてまとめてみたいと思います!
原因
ペストの原因はYersinia pestis(ペスト菌)によって引き起こされます。
ペスト菌は腸内細菌科に属するグラム陰性通性嫌気性細菌です。
このペスト菌ですが、「日本の細菌学の父」と呼ばれる”北里 柴三郎”が発見したことでも有名であります。
北里 柴三郎は新しい千円札の肖像画に選ばれていて、「近代日本医学の父」とも言われています。
感染経路
基本的には菌を保有するネズミと言ったげっ歯類からノミに菌が移り、菌を保有したノミに噛まれることによってヒトに移ると言われております。
ヒトに移ったのち、重症化すると肺炎を起こす事があります。
その場合には咳などによってヒトからヒトへと移ることもあります。
潜伏期間
菌を保有してから症状が出るまでの期間のことで、2〜6日程度で発症すると言われてます。
症状
腺ペスト
ノミに噛まれた箇所の近くにあるリンパ節に痛みを伴う炎症が出ます。
リンパ節は壊死したり膿を形成し、大きく腫れ上がります。
ペスト感染の約80〜90%を占めております
敗血症型ペスト
局所症状がなく、菌が全身に行き渡り、ショック症状、昏睡、壊死などが起こります。
2〜3日で死に至ることもある
また、腺ペストから悪化し敗血症型に至る場合もあります。
ペスト感染の約10%を占めます。
肺ペスト
ペストのうちの10〜15%が肺ペストとなるが、最も重症なタイプで菌が肺に侵入し肺炎を起こし、菌を排出するようになるため、ヒト-ヒト感染を起こす。
強烈な頭痛や吐き気、発熱、呼吸困難や血痰などの症状が起こる。
12〜24時間で死に至ると言われている。
治療・予防
治療
抗菌薬の筋肉注射や静脈注射で10日程度。
抗菌薬に対する耐性化は進んでいないみたいです。
予防
肺ペスト患者と2m以内の接触があった場合には予防内服を行う。
ワクチンはないので、一次予防としては流行している地域には近づかないようにする事が重要です。
中国などのアジア、アフリカやアメリカで流行っている事があります。
以上、ペストについてまとめてみました。
日本にひとまず中国の状況では、肺ペストまでいっているかわからないのでとりあえず隔離というところで止まっていそうですね!
早期治療で治っている事、日本に来ないことを願いたいです。
まぁ中国では時々出ているみたいですが、日本には来ていないので、今回も大丈夫だとは思いますが、ここで知っておけばもしもの時にしっかりとした対応ができますね(^^)